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第二百二十五回自然と歴史探訪諏訪大社下社神宮寺の信仰と遺跡散策

   
平福寺駐車場。   平福寺山門。
   

彌林山平福寺:真言宗智山派

 

今回の旅は、前回に引き続き諏訪のルーツを訪ねる旅の第二弾です。   

 平安から江戸時代にかけての、長期に渡る寺社の様子について学ぼうと、

岡谷・平福寺の小林祟仁住職にお願いし、お話を聞ける事になったそうです。  

この企画は、4月に行おうと計画されたそうですが、残念ながらコロナで中止されてしまいました。   

 天気は今一つですが、早速バスに乗り込み、秋色の近づく平福寺さんへ向かいます。    

 平福寺の開基ははっきりしないそうですが、806年頃弘法大師が下社神宮寺と共に、

東堀・古屋敷に創建されたとも言われているそうで、真言密教の道場として開基され、

室町初期・1396年には、下神宮寺の僧・憲明阿闍梨の中興により栄え、

春宮の別当寺(神社の管理権を持つ寺)を務めていたそうです。  

しかし、1582年の織田軍侵攻と、その頃の横川洪水により荒廃し、東堀郷と共に長地に移動、

江戸時代になって、高島四代藩主・忠虎公の帰依により復興、柴宮正八幡宮別当寺になったそうです。  

 春宮の神宮寺(神祇の祭祀を行う寺)には、和光山観照寺が有ったそうですが、

明治の廃仏毀釈の前に火災にあつて焼失してしまったそうです。

   
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