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両界曼荼羅図。                     興教大師・理源大師御影。        神宮寺所蔵。

庭園・廬山庭。  平成21年に造られたそうですが、なかなか趣のある庭です。

一渡り拝観の済んだ所で本堂に戻り、最初に石埜さんから神宮寺に関係のあ有る仏像の話をして頂きました。 

  特に、秘仏・千手観音像は、神山家の十一面観音像と厨子の台座のデザイン、脇侍等作りが良く似ているそうで

、三精寺の十一面観音(平福寺)、最近見つかった惣寺院(茅野)の御正体・十一面観音坐像等を合わせて見てみると、

下社の本地仏は、千手観音か十一面観音かの疑問が湧いて来るとの事でした。 

 続いて僧侶の宮坂宥憲さんから照光寺の話をして頂きました。 

 照光寺は開創は不詳だそうですが、秘仏の薬師如来像は675(飛鳥)のものがあり、

最初に有ったとされる成田町山寺には鎌倉時代の引水遺構も有ったそうなので、かなりの古刹だったと偲ばれます。

 1395(室町)年、下社神宮寺宝珠院の憲明法印が中興、以後は照光寺住職は、神宮寺院坊から入住する様になったそうです。

  1656(江戸初)に山寺から現在の地に移動、その後2度の焼失に遭い、

現在の本堂が建てられたのは、1793(江戸末)で、大隅流の柴宮長左衛門矩重が春宮造営の後に建てたものだそうです。 

 照光寺は元は瑠璃院と言われ、本尊も瑠璃・薬師如来だったそうでずが、いつの頃からか金剛界大日如来になったそうです。

   
   
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