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第百九十九回自然と歴史探訪[諏訪と高遠の関わりを知る一日]

湖岸の桜はすでに葉桜。 

 温泉寺。

臨江山温泉寺:臨済宗

 高遠と諏訪は、古くから人脈・文化・産業等でも何かと関連の多い所ですが、

今回はそんな繋がりを高遠石工・守屋貞治を中心に、高遠城を介しての人の繋がり等を訪ねてみようと企画された様です。  

 そんな訳で、今回は守屋貞治と関連の深い、諏訪市湯の脇にある温泉寺さんからのスタートです。 

   天気は上々で、例年だと花見にも良い時期を見計らって、計画して下さった様ですが、

今年は何故か桜の開花も早く、湖岸の桜はすでに葉桜と、花見の期待はあまり出来そうにもありません。 

  温泉寺さんには、37回のマリオ倶楽部で一度だけ訪れた事があります。 

  寺は、二代高島藩主・諏訪忠恒が、初代藩主・頼水が高島城下に新たに菩提寺を建てる事を願った事もあり、

1649年に高島城の北東に温泉寺を建てたのが始まりだそうです。 

  諏訪家の菩提寺は、旧は上原城近くの頼岳寺だったので、初代藩主・頼水の廟所は頼岳寺ですが、

二代・忠恒から八代・忠恕の七代藩主の墓所が温泉寺にあるそうです。 

  それで茅野・頼岳寺と温泉寺の墓所を合わせて、国指定史跡にもなっているそうです。   

 守屋貞治との繋がりは、貞治が30歳ぐらいの頃、温泉寺の十代住職・願王和尚に仕え、

雲水としての仏道修行を行っていたそうで、和尚は仏道の師でもあり、

また貞治の優れた技量を認めていた人でもあったそうです。 

   今回は、そんな貞治の残した石仏を中心に、温泉寺を見学させていただきました。 

   
   
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