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武井武雄刊本展示会:

 
   

今回会場には、刊本全139号が展示されていました。 

 通常イルフ童画館では15冊ほどが常設展示されているそうですが

こうやって一度に展示されると、製作にかかった50数年の重みがズッシリと感じられます。

イルフ・トイス展の賛助作品として作られた、第一号の豆本・十二支絵本。

日本郷土玩具・蛍の塔の収蔵品かな?。        第108号ナイルの葦。

ナイルの葦は、パピルスの苗を取り寄せて栽培、紙作りも入れて4年半かけて製作されたそうです。 

 その他、寄木細工・螺鈿細工・ゴブラン織り・友禅・ステンドグラス

・レザーカット等々、作品は本と言う名の工芸品です。 

  本の宝石と言われるのにも納得でした。 

  最初は200部を、親戚と呼ばれる賛同者に、

経費だけの価格で配布していたそうですが、戦後は主に300部作られてきたそうです。 

 260部から500部ほどの時もあり、260部が親戚で、

それ以上は、親戚待ちの人達に限定配布されたのかもしれません。 

 最初は、豆本と呼ばれていたそうですが、小さい本と思われるといかんという事で、

42号のQ子の奇跡からは、刊本とていう事で発行されたそうです。

 
 
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